会社の生産性を上げるには、人を大切にすることに尽きる。
こんにちは。
マネジメント業務を行う人は、その部署の生産性向上は必須課題ですよね。
私は社会人2年目ですが、工場でパートさんや外国人の実習生、計50人の労働者をマネジメントする立場にあります。
そもそも「生産性」とは何かという話ですが、、
生産性はより少ない労力と投入物(インプット)でより多くの価値(アウトプット)を産みたいという人間の考えから生まれてきた概念である。リソースとリターンの関係性とも理解される。
- 生産性=アウトプット/インプット
より少ないインプットからより多いアウトプットが得られるほど、より生産性が高いという関係にあることがわかる。
出典:Wikipedia
より少ない資源でいかに多くの価値を生み出せるか。
メーカーの生産工場でいうと、より少ない材料・人員でいかに多くの商品を製造できるか、にかかっています。
この生産性を上げる最大の要因は、「人を大切にする」ことに他ならない、と思うんですよね。
私が入社して配属された当初は、生産性を上げるための取り組みとして、
・ラインを止めないように、トイレの時間を強制的に決める
・従業員同士の会話禁止。長々と会話をしていると怒られる
・人員調節のため、有給消化日は管理者が指定する
といったものでした。
今考えると酷いものです。
たしかに、これで「見た目上は」ラインに常に作業者がいるため、生産性が上がったかのように見えます。
しかし、作業者の心境としてはどうだったのかな、と。
常に監視され、トイレもまともに行けず、有給もまともに望む日に取れない状態で、作業者は常に不安と闘っていたのではないかと。
そんな不満を抱えながらライン作業をしたところでパフォーマンスが向上するのかと。
当時の上司は仕事ができて、とても信頼のおける上司でした。人手不足でもあったことを含めて、その上司が考えたやり方なら信頼して従おうと考えていました。
しかし、ある時に思ったんですよね。
作業者の中に、旅行が大好きな人がいました。その人は旅行に行きたくて有給の申請をしましたが、人が足りないからという理由で私の上司に却下されました。その子はひどく落ち込み、ライン作業をしていても、動きが普段よりも重くみえました。
これを見たときに、「人を大切にしない」やり方に大きな疑問を感じたのです。
現在は、当時の上司とは別の人が上司になりました。新しい上司には自分の考えを全て話しました。「もっと人を大切にしたい。こちらの都合で有給を決めるのはどうなのか。休みたいときに休ませるべきではないか。」と。
また、仕事中の会話も積極的にやるように心がけました。
もっと作業者を愛する職場にしたい。その思いで今も少しずつ改善に取り組んでいるところです。
人を大切にすることで、明らかに生産性が向上しました。
以前より喋っている時間が増えました。ラインが止まっている時間も増えました。
しかし、、
私の職場では、1時間当たり〇kgの商品を作れた、といった出来高を毎日記録しているのですが、その記録がなんと10%も向上したのです。
人を「愛する」職場こそ、生産性向上に繋がります。
愛の反対は無関心。つまり、人を愛するとは、その人に関心を寄せて、性格やライフスタイルに沿った働き方をしっかりと考えて提供すべきだと考えます。
また、仕事がデキる人、頑張っている人の給料を上げるべきです。
私は立場上、従業員の時給を上げることはできませんが、残業時間で給料をコントロールすることができます。
私の職場の従業員は「もっと残業したい!」と言ってくる人がほとんどですので、従業員のやる気や能力に従って残業時間を調節しています。
まだまだ改革の最中ですが、これからも従業員1人1人に関心を寄せて、より活気ある職場にしていきたいものです!