毎朝2時に起きる男の雑記

仕事の関係で毎朝2時起き、就寝は夕方6時くらい。趣味は読書、海外ひとり旅、駅伝観戦。

田村和希 〜青学駅伝男はトラックで世界を目指す〜

田村和希(たむらかずき)選手といえば、青山学院大学時代にエースとして箱根駅伝4連覇に大きく貢献しました。3大駅伝で獲得した区間賞は通算でなんと6回!出場したのが9回なので、何と3分の2が区間という抜群の成績を残しています。そのため田村選手はよく「駅伝男」と呼ばれていました。

しかし、駅伝以外にも様々な場面で活躍しています。その経歴を紹介します。

 

高校時代

山口県西京高校に在学していました。インターハイや国体への出場経験はありません(田村選手が暑さに弱いのも理由の1つだと思います)。全国高校駅伝には3年連続で出場し、1年時は7区24位でしたが、2年時に3区8位、3年時に3区4位と好走をみせます。トラックの5000m自己ベストは14分21秒ですが、それ以上の力をロードで見せつけていました。

 

大学時代

1年生の前半シーズンはあまり目立った成績は残していませんが、秋以降に5000mで14分03秒の自己ベストを記録。出雲、全日本は出走していませんが、箱根駅伝で大活躍。4区を任され、54分28秒の区間新記録。おそらく、この箱根で田村選手のことを知った、という人が多いでしょう。私もその一人です。この年、青山学院は箱根で初優勝し、一気にその知名度を上げました。

2年生でも前半シーズンはやはり微妙。。。暑さに弱いのでしょうね。しかし駅伝では、出雲こそエントリー漏れしましたが、全日本では3区で区間2位。箱根では前年に続き、4区で区間賞。また、箱根前には、記録会で10000m28分46秒をマーク。確実な成長をみせた年でした。

3年生はついにその殻を破り、エースへと成長します。4月に5000mで13分50秒をマークすると、関東インカレの5000mで4位。そして秋には5000mの記録を13分43秒にまで伸ばし、10000mでは28分18秒青山学院大学記録を更新しました(今も破られていません)。駅伝でも出雲2区区間全日本2区区間。とんでもない活躍ですね。全日本の2区では、時折笑顔を見せながら走っているのがとても印象的でした。走ることをとても楽しんでいるようで、見ている側も明るくなりましたね。箱根前は不調という情報があり、本番では脱水症状を起こし7区で区間11位と沈みましたが、総合的には田村選手が大きく飛躍した1年でした。

最終学年、前半シーズンは不調が続き、夏頃には怪我もあって満足に練習を積めない日々が続きます。しかし!!!駅伝シーズンは大活躍でした。出雲2区では区間新記録の走りで、8位で受け取った襷を3位にまで浮上させました。全日本でも2区区間で、10位で襷を受け取りますが4人抜いて6位にまで順位を押し上げます。そして箱根では3区を任され、区間2位東洋大山本修二選手に24秒離されてしまいましたが、優勝に大きく貢献するレースでした。

青山学院が箱根駅伝4連覇の偉業を成し遂げましたが、田村選手は唯一、その4回とも出場しました。箱根を負けなしで卒業するとは何とも贅沢ですが、凄いことですね。

 

 

 

社会人

駅伝の活躍が目立っていた田村選手ですが、卒業後はトラックでの活躍が目立ちます。

住友電工に入社してから3ヶ月後のホクレンディスタンスでは、10000mで27分58秒をマーク。初めて27分台に突入しました。

社会人2年目となった今年は、日本選手権10000mで優勝。ドーハ世界陸上に10000m代表としての出場を目指し、標準記録(27分42秒)の突破を目指してホクレンに出場しましたが、27分57秒と届かず。しかし、まだ23歳の若い選手。東京オリンピックでは必ずや代表権を獲得し、日の丸を背負っていることを信じて応援し続けます!